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2011年5月19日 (木)

「大相撲の経済学(中島隆信)」


MLBの96年~07年シーズンでニューヨークヤンキースの監督を務めたトーリ氏の、ヤンキース時代の回顧録である。松井秀喜や伊良部、井川が入団したときの監督でも有り、日本でも知名度は高い監督である。

絶対的な経営者で名物オーナーであるスタインブレナーとの折衝、実力も個性もMLBで最も強いメンバーが集まるチームをどのようにマネジメントしてきたか、また最後はチームが下降していくプロセスがストレートに書いてある。


ヤンキースファンだけでなく、またMLBの選手やチームにそれほど詳しくなくても、第6章「MLBの情報革命」は特に関心を抱けるかもしれない。

「マネーボール」出版に伴い、アスレチックスのビリービーンGMの強化手法やセイバーメトリクス(それ以前から知られてはいたが)が、当時のメジャーリーグ各球団にどのような影響を与えたかが、リアルに分かる。

どのような戦略をとるかは各球団の外部環境によってくるし、アスレチックスを必ずしも模倣することが正しいとは言えなくても、かなりの衝撃を与えたという事実が伝わってくる。


かなりのヤンキースファンでないと各シーズンの戦績やシーン、選手の特徴などがすぐに思い浮かばないと思うが、それでもMLBを代表する球団の監督の考え、理念、マネジメントやコミュニケーション手法はどのようなスタイルかを知る上でも楽しめる。

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